みなさまを「蜜芋」とよばれるほど“蜜っている”「安納芋」の世界に誘います♪
安納芋は2人きょうだい?
まるでスイーツのようなさつまいもとして全国で有名になった「安納芋」は、主に2種類あります。
鹿児島県の種子島・安納地区を中心に栽培されている「安納紅」と「安納こがね」です。
兄弟にあたる品種といわれていますが、
「安納紅」は皮が紅色なのに対し、「安納こがね」は皮が白く、より甘いという個性があります。
ただ、どちらも他のさつまいもに比べて糖が多く、クリーミーな甘みは金メダル級!
両者の甘みの強さは、柔道の阿部一二三・詩きょうだいのようです。
私的、推しポイント
「ジューシーな蜜」
焼き芋を割ると、蜜が溢れ出す、いや、流れ出す(笑)
割った瞬間からもう芋が液体でした。
「安納芋」の糖度は加熱すると40度ほどになるものも。
完成されたスイーツのような甘さで、いつも飲むように食べてしまいます。
一瞬で無くなるので、私は“安納芋マジック”と呼んでいます♡
種子島の土がすごイモ!
🍠実は・・・
「安納芋」の豊かな味は、種子島だから出せる!?とも言われています。
その理由は、土。種子島の土は潮風を受けミネラルが豊富で、ふかふかとした柔らかさが
とろけ落ちるような甘みを生むようです。
一方で、「安納芋」は皮が薄く、繊細さん。落としたりぶつけてしまったりした傷から腐ってしまうこともあるため、農家の方は収穫を手作業で行うなど、丁寧な扱いが必須。
今や県内各地で安納芋がつくられていますが、きっと土だけではない、農家さんの“丁寧さ”もおいしさの秘密なのかもしれません。
ちなみに、私も以前、「安納芋」を栽培しましたが、形がひょうたんのようにボコボコしてしまいました。原因はおそらく土。私の畑の土は粘土質で硬かったため、「安納芋」にはとても窮屈だったのだと思います。ごめんね、安納芋ちゃん。
改めて、種子島をはじめプロの方が手掛ける「安納芋」の品質の高さを実感する出来事でした。
鹿児島がシェア90%以上
農林水産省「令和4年度いも・でん粉に関する資料」によると、
令和3年の「安納こがね」の生産は、なんと鹿児島県のみ!
「安納紅」も鹿児島県がシェア90%以上を誇ります。
安納芋は「鹿児島の宝」だと確信。地元が誇らしくなりました。
順位 | 都道府県 | 作付面積(ha) |
1位 | 鹿児島県 | 436.0 |
2位 | 高知県 | 31.9 |
3位 | 茨城県 | 4.9 |
4位 | 富山県 | 2.7 |
5位 | 千葉県 | 2.5 |
私は焼き芋で愛でたい
焼いて、蜜を最大限に引き出したい。
そのためには、焼いた後の「放置」がポイント。
150~170℃のオーブンで60分ほど焼いたあと、そのままオーブン内で10分ほど放置。
低温で長時間加熱することで蜜が本気を出してくれるため、クライマックスの10分に期待しています。皮の表面に蜜が滲み出てきたときにはガッツポーズです(笑)
そのまま飲むように食べてしまうことも多いですが(笑)
待てる方は冷凍してアイスクリームのようにしてもいいですね。
舌までとろけてしまいそうな甘さと蜜っとり(みっとり)な食感にノックアウトです。
「甘いからカロリーが高いのでは?」との声も聞こえてきそうですが、
安納芋のカロリーは100gあたり142kcal。
ショートケーキ100gあたり約320kcalと考えると・・・もう1個いただきます♡
まとめ
ジューシーな蜜が魅力の「安納芋」。
地元の土が大好きという性格まで知ると、なんだか守ってあげたくなりますね。
皮が薄く傷つきやすい分、皮ごと食べやすいという強みも応援したい!
みんなから大事にされる“箱入り娘”・安納芋は、いつも“箱入り”のものをお取り寄せしちゃいます♡
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鹿児島のさつまいも特集ページはこちら🍠
ライター:かごしまぐるり さつまいも部長🍠 鳥越佳那