「ベニサツマ」は、鹿児島で栽培されているブランド。
ホクホク系「高系14号」のDNAを受け継いだ「ベニサツマ」の魅力をシェアしていきます♪
ベニサツマは薩摩隼人のよう
名前の通り、鹿児島県で栽培されている品種。
皮の赤紫色の鮮やかさと、ノスタルジーなホクホク感はピカイチ。
ホクホク系の代表「高系14号」を基に改良され、
鹿児島の温暖な気候と火山灰の土壌で育つことで、
ボコボコとした力強い見た目の反面、甘さを押し付けない優しいお芋さんになりました。
勇敢なのにシャイな薩摩隼人のようですね♪
推したいのは、早さ
収穫一番乗り!?早掘りなところ!
さつまいもの一般的な収穫時期は秋ですが、「ベニサツマ」はなんと6月!
鹿児島でハウス栽培をしたものは収穫がはやいのだとか。さすが南国、早すぎます!
そんな素敵な個性があるとまだ知らなかった私は、
去年、家庭菜園で6月に植えてしまいました・・・。
それでも立派に育ってくれましたが、
才能を引き出してあげられなかったことを今でも悔やんでいます。
「ベニサツマ」の基となる「高系14号」は、
成長が早く、短期間で大きくなるため、早掘りに向く品種として栽培されてきました。
その特徴をしっかり受け継いだ「ベニサツマ」も、鹿児島の地ですくすく育っているようです
さつまいもがあまり出回らない時季に収穫できるなんて、まさにオアシス!
おかげで1年中おいもを愛でることができます♡
高系14号とは密接な関係
「高系14号」は、1945年にリリースされてから80年近く親しまれている品種で、
今も人気は絶大。
「ベニサツマ」は、その「高系14号」をさらに選抜・改良したものと言われています。
関係性は、兄弟?親子?と思うのですが、ちょっぴり特殊。
「高系14号」の派生品種は「ベニサツマ」以外にも全国に存在するからです。
例えば、徳島県の「鳴門金時」や石川県の「五郎島金時」、福井県の「とみつ金時」など。
名前や地域は違いますが、これらのさつまいもと「ベニサツマ」は、同じDNAを持っています。
例えるならば、生き別れた双子の兄弟、でしょうか…!
高系14号の主な産地
派生した品種も合わせると「高系14号」の作付面積は、さつまいも全体の作付面積の9.3%。
地域ごとに改良されながら根付いている、尊い存在です。
順位 | 都道府県 | 作付面積(ha) |
1位 | 徳島県 | 950.0 |
2位 | 鹿児島県 | 756.0 |
3位 | 宮崎県 | 483.3 |
4位 | 石川県 | 189.1 |
5位 | 高知県 | 179.7 |
鹿児島県は、「ベニサツマ」だけでなく、「高系14号」も多く栽培しているため上位にランクイン!
さすが、さつまいも王国・鹿児島はバラエティ豊かですね。
秋の味覚と一緒に愛でたい
早掘りで秋に食べごろを迎えることができるため、旬の食材と合わせるのがお気に入り。
特に、柿サラダはイチオシです!
以前、農業番組を担当していた際に柿農家さんに教えていただいたレシピ。
茹でたさつまいもと、皮を剥いた柿を乱切りにしてマヨネーズで和え、塩コショウとゴマをかけるだけ!
繊維質が少なく、「コボコボ」と崩れていくような舌馴染みのいい食感は、
柿から滴る甘い水分とベストマッチ♪
クセがない甘みでフルーツの邪魔をせず、お惣菜感覚でいただけます。
簡単なのに、デパ地下並みの完成度にいつも大満足です♡
他にも、きのこと炊き込みご飯、秋の山菜と天ぷら、栗とポタージュ・・・
あぁ~秋よ、来い(笑)
まとめ
「ベニサツマ」は、「高系14号」のいいところを受け継いだ鹿児島の恵み。
各地に存在する高系DNAは、
地域によってホクホク感としっとり感のバランスが違うように感じています。
旅先で購入し、食べ比べをするのが密かな楽しみです♪
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鹿児島のさつまいも特集ページはこちら🍠
ライター:かごしまぐるり さつまいも部長🍠 鳥越佳那