以前、人参だと思って食べたら「甘い!!さつまいも!?」となった衝撃の品種。
味も人参に似ている伝統野菜の魅力をシェアしていきます♪
人参芋は伝統野菜
日本で昔から育てられてきたさつまいもの一種。
中でも、「隼人芋」は大正時代から鹿児島県で栽培されてきた在来品種です。
深いオレンジ色で、人参にも含まれる“カロテン”が豊富なため、「人参芋」とも呼ばれています。
お菓子類の加工パウダーなどにも貢献している万能芋です♪
推したいのは、豊富なカロテン!
~実は「野菜ソムリエ」の私、栄養を解説させていただきます!~
「人参芋」のオレンジには“β-カロテン”が豊富に含まれているといわれています。
そのカロテン量は、緑黄色野菜の人参に匹敵する品種も!
風味も食感もほんのり人参。
でも、さつまいもとして摂取できるから、野菜嫌いなお子さんの食育にも一役買っているかも!?
ちなみに、βーカロテンは油と一緒に摂取すると吸収率がUP♪
オリーブオイルなどで調理するのもおススメです。
主な産地と用途
人参芋の一種「隼人芋」は、鹿児島県で栽培されているほか、
三重県では干し芋用として生産されており、「きんこいも」として親しまれています。
やせた土地、海辺の畑でもよく育つため、三重でもさかんに栽培され、
古くから漁師や子どものおやつとして重宝されてきたとのこと。
一般的な干し芋は蒸してから干しますが、「きんこ」は茹でてから干すのが最大の特徴。
まるで生キャラメルのようなねっとり感で、じんわり素朴な甘みが広がります。
その他、カロテン系のさつまいもは用途によって印象がガラリと変わります。
・「サニーレッド」は色素パウダーなど加工用
・「ベニキララ」は食用
・静岡県の「兼六」は干し芋用
・種子島の「種むすめ」、人参芋の中でも栽培が難しく希少価値が高い
など、それぞれの個性を発揮しています。十人十色ならぬ、“十芋十色”ですね♪
人参に似せたい
加熱しても、冷めても鮮やかなオレンジは健在!
私は、人参のようにサラダに使っています。
茹でた「人参芋」と、きゅうり、玉ねぎなど好きな野菜をカットしてドレッシングをかけるだけ!
オリーブオイルなどでカロテンを効率よく摂取するのもいいですね。
このとき、細切りや短冊切りにすると、不思議とシャキッとした歯ごたえを感じ、より人参に似せられたような気がしました(笑)
じんわり広がる柔らかい甘みで人参の香りがマイルドに感じ、野菜としても食べやすいなぁ~というのが私の意見です♡
また、煮崩れしにくいため、煮物や炒め物も◎。
色を活かしたポタージュでも、食卓が一気に華やかになりますね!
まとめ
・ややねっとりしているのに甘すぎない
・料理にも使える
という魅力に惹かれ、今年、家庭菜園でも人参芋の一種「ベニキララ」を育てています。
カラフルなさつまいもが好きな方!
いろんな用途で楽しみたい方にもおすすめの品種♪
育てて、眺めて、食べて・・・いろんな用途で「人参芋」を愛でてみては♡
そんな「人参芋」、かごしまぐるりでも販売中♪
ぜひご覧ください♪
鹿児島のさつまいも特集ページはこちら🍠
ライター:かごしまぐるり さつまいも部長🍠 鳥越佳那