こんにちは。種子島中央高校ミライデザイン科です。
「かごしまぐるり」のブログで、私たち高校生の目線から、観光スポットやレジャー、グルメなど、種子島の魅力を紹介していく連載企画「タネログ~高校生がつづる島の魅力~」
第5回目は種子島のサトウキビについて紹介していきます!
種子島のサトウキビ
さとうきびは、甘味成分であるサッカロースを豊富に含む植物で、主に熱帯地域で栽培されています。砂糖の原料として広く利用されているほか、バイオ燃料としても注目されており、世界的に重要な農作物の一つです。
いくつかの種類が存在し、それぞれに異なる特徴や用途があります。熱帯の高温多湿な気候を好むため、主な生産地はブラジル、インド、オーストラリアなどです。
日本では、鹿児島県の種子島においてさとうきびが主要な農作物として栽培されており、
地元では「オーギ」と呼ばれています。
この「オーギ」という呼び名には、さとうきびの葉の形が扇に似ていることや、同じイネ科植物である「荻(おぎ)」に似ていることが由来とされる説があります。
種子島の風景や産業に深く結びついたこの作物は、地域文化の一部としても大切にされています。

サトウキビの魅力と暮らしへの役割
サトウキビといえば砂糖の原料として知られていますが、昔から暮らしの中で幅広く活用されてきました。
<サトウキビの特徴>
●甘さ:しぼった汁は自然な甘みがあり、料理やお菓子作りに欠かせません。
●飲み物として:地域によっては搾りたての汁をそのまま楽しむ習慣があります。
●加工品:黒糖やキビ糖など、やさしい甘さの砂糖に加工され、家庭で親しまれています。
●残った茎:家畜の飼料や堆肥として利用されることもあり、無駄が少ないのも特徴です。
<地域での工夫>
種子島では「オーギ」と呼ばれ、単なる作物ではなく、生活や文化に根づいています。
収穫期になると畑いっぱいに広がる緑の葉が風にそよぎ、島の風景を彩ります。
また、地元の家庭では、キビ糖を使った料理やお菓子が受け継がれてきました。
生産者の声
サトウキビを育てる上での課題として、次の2つが挙げられました。
●焼き畑を行うと有害物質が発生し、大気を汚染してしまうという問題があるため、近年では批判が高まっていること。
●収益性の低さ。
環境への配慮や労働の効率化が求められており、持続可能な農業への取り組みが進められています。

サトウキビの料理

ここでは「サトウキビ糖」(以下キビ糖)を使ったものを紹介します。
●「みたらし団子」
★材料
★団子
・白玉粉130g
・絹ごし豆腐130g
★みたらしのタレ
・醤油大さじ2
・みりん大さじ2
・片栗粉大さじ2
・キビ糖大さじ4
・水150cc
甘じょっぱいたれにモチモチ食感の団子が癖になるみたらし団子。
上白糖でもおいしいですが、上白糖などよりも優しい甘さのキビ糖がオススメです!
種子島中央高校ミライデザイン科のご紹介!

ミライデザイン科は、令和6年に開設した新学科で、デザイン思考とデジタル技術を両輪に、地域と未来をつなぐデジタル人材を目指して、日々チャレンジしています。
デザイン思考…人に共感し、本質的な課題を見つけ、創造的に解決する方法です。
デジタル技術…AIやVRなどの先端技術を実践的に学び、地域や社会の課題を解決できる力を持った人材を育てます。
※2025年10月10日公開の映画『秒速5センチメートル』では、本校がロケ地として登場します。



