9月〜11月の秋が旬の「ツキヒガイ」
漁獲量が少ないため、産地以外のスーパーなどで見かけることは殆どないそう…
今回は、大変希少で珍しい貝「ツキヒガイ」についてご紹介いたします!
名前の由来は?
「ツキヒガイ」は漢字で書くと「月日貝」と書きます。
少し変わった名前ですが、姿を見ればその理由が一目瞭然!
名前の通り、月のような淡黄白色と、太陽のような赤褐色の面が1個体の表と裏にあります。
また、なめらかで艶がある殻表が特徴的です。
名前も見た目も美しい「ツキヒガイ」は、貝細工に材料に使われることも多いです。
ちなみに、「こだまでしょうか」「私と小鳥と鈴と」などの詩で有名な詩人・金子みすゞさんの詩にも
「ツキヒガイ」が登場しています。
西のお空はあかね色、あかいお日さま海のなか。
東のお空真珠いろ、まるい、黄色のお月さま。
日ぐれに落ちたお日さまと、夜明けに沈むお月さま、逢うたは深い海の底。
ある日漁夫にひろわれた、赤とうす黄の月日貝。
金子みすゞさんの「月日貝」
鹿児島の特産品のひとつ
「ツキヒガイ」の漁獲量は鹿児島が全国でトップクラスを誇ります。
近年、漁獲量は減ってきていますが、昔は帆船で操業するほどたくさん収穫されており、
地元では鹿児島弁で「さらげ」と呼ばれ、親しまれていました。
ツキヒガイの多くは日本三大砂丘の一つである吹上浜沿岸で収穫され、
日置市が主な産地として有名です。
9月から漁が解禁され、今年(2023年)は初日は8隻で約450キロを出荷したそうです。
ツキヒガイは、シャキッとした食感と甘みがある濃厚な味が人気です。
9月〜11月にかけて旬を迎え、これからが一番美味しい時期なので
鹿児島にきた際は是非「ツキヒガイ」を食べに行ってみてくださいね♪
世界初の挑戦!ツキヒガイの養殖
日置市では、世界初となるツキヒガイの養殖に向けた挑戦が行われています。
しかし、養殖技術が確立されたホタテと違い、ツキヒガイはまだその詳しい生態は謎に包まれたまま…
そのため、いおワールド鹿児島水族館でツキヒガイも持ち込み、
展示を行いながら水族館の職員と共にツキヒガイの生体調査を行っているそうです。
↓いおワールド鹿児島水族館の公式サイトはこちら
簡単!旨味抜群!ツキヒガイのバター醤油焼き
【ツキヒガイのバター醤油焼きの作り方】
[材料]
・ツキヒガイ 適量
・バター 適量
・醤油 適量
・酒 適量
❶ツキヒガイの殻を開け、上についているウロ(黒い部分)と片方の殻を取り外します。
❷醤油、酒、バターをツキヒガイの中に入れ、魚焼きグリルで火にかけます。
❸表面の色が変わり始めたら身をひっくり返します。
❹逆側にも火が通ってくるまで火にかけます。
超簡単!お酒がグイグイ進んでしまう美味しさ!ツキヒガイのバター醤油焼きの完成です♪
お好みでレモン汁をかけても◎
甘じょっぱいバター醤油の味付けとツキヒガイのプリプリ感や歯ざわりがたまりません!
この機会に、是非試してみてくださいね♪
かごしまぐるりでは鹿児島が誇る旬の食材や、加工品
工芸品から観葉植物など様々なものを取り揃えております!
ぜひ一度お立ち寄りください♪