「パープルスイートロード」は「紫芋=甘みが弱い」の印象を変えた革命児!
エレガンスな甘みと色で人々を魅了する「パープルスイートロード」は鹿児島にもゆかりがありました。
パープルスイートロードは「紫芋の王様」
2004年に品種登録された紫芋の代表格。
アントシアニンの色素を持つ「九州119号」などを親に持ち、
皮も中も、宝石のガーネットのような赤紫色が特長♡
糖度は14度ほどでホクホク系「べにあずま」と同じくらいですが、紫芋の中では上位の甘さです。
エレガンスな甘みと発色のよい紫の風貌は、まさに 高貴なお芋様 。
名前には「紫芋の王様(Lord)」という意味が込められています。
推したいのは機能性!
パープルスイートロードの宝石のガーネットのように輝いて見える赤紫の色素には、ポリフェノールの一種である「アントシアニン」が含まれています。
栄養補給もできてしまうのですから、優秀です。
身体にも嬉しいパープルスイートロード、是非ふかし芋にしてオヤツで食べてみては?
鹿児島とのゆかり
実は、パープルスイートロードの祖母は鹿児島の芋!?
祖母にあたる「山川芋」という品種は、1985年に鹿児島県山川町で発見された品種です。
来歴不は不明でしたが、それまでの品種に比べてアントシアニンの量が極めて高かったことから、その後の紫芋の研究に役立てられてきました。
そうして誕生したパープルスイートロード。
鹿児島から才能が開花したといっても過言ではない!?
知っていると周りに自慢したくなる小話でした(笑)
鹿児島も産地上位にランクイン!
パープルスイートロードの主な産地は千葉県です。
全国的には生産量が少なく、やや珍しい品種とされていますが、
鹿児島でも生産されているのは、なんだか誇らしくなりますね♪
順位 | 都道府県 | 作付面積(ha) |
1位 | 千葉県 | 13.4 |
2位 | 茨城県 | 1.2 |
3位 | 鹿児島県 | 1.0 |
4位 | 山形県 | 0.2 |
色を愛でたい
パープルスイートロードをはじめ、紫芋は「色」を生かしたものを食べたくなります♡
色素粉末に加工されることも多いですが、
加熱するとより一層深く、濃く輝く美しさから、お菓子作りにもぴったり♪
特に「紫芋羊羹」をさらにアレンジしたいときは、温めて食パンの上に乗せます。
黒ゴマをかけたら、あっという間に“芋あんぱん”の完成♪
黄色いさつまいもと対比させると、よりビューティフルで、ファビュラスで、マーベラス!
後に引かない素朴な甘みは、たっぷり頬張っても重くならないのが嬉しい♡
ただ、シチューに入れて煮込んだ時には、ちょっぴり失敗・・・。
色素が濃い証拠ですね!
毒々しい見た目になってしまったのでご注意ください。
ハロウィングルメにはもってこいです!
まとめ
パープルスイートロードは、紫芋の王様♪
私たちに嬉しい栄養を与えてくれたり、
さつまいもの見た目もエンタメにしてくれたり、
可能性を広げている頼れる王様ですね。これからも支持します!
鹿児島のさつまいも特集ページはこちら🍠
ライター:かごしまぐるり さつまいも部長🍠 鳥越佳那