鹿児島伝統の遊び「なんこ」

文化

「なんこ遊び」とは、鹿児島県と宮崎県の南部地域に伝わる伝統的な遊びです。
このなんこ遊びは、地元の人々に長年親しまれており、今でも大会が開かれています。

今回は伝統的な「なんこ遊び」についてご紹介します!

歴史

「なんこ遊び」の歴史は、日本の戦国時代にまで遡ります。
起源は、武将である島津義弘が朝鮮の役から帰国した際に始めたとされています。
彼が朝鮮半島で経験した文化や遊びが、日本に持ち帰られ、現地の文化と融合して「なんこ遊び」が誕生したと考えられています。

遊び方

なんこ遊びは、2人の参加者が向き合って座り、それぞれが約10センチの木製の棒を3本ずつ、自分の背後で手に持ちます。
次に片手に何本か持って互いに前に出し、2人の合計を予想して発表します。

両者が推測を発表した後、それぞれが手に持っている棒を開いて見せ合います。
このとき、合計本数を正確に言い当てた参加者がそのラウンドの勝者となります。
言い当てることができれば勝利となる、シンプルな遊びです。

ルール

1.じゃんけんで先攻・後攻を決める。
2.10cm程度の木の棒(なんこ棒)を最大3本まで、相手に見えないように手の中に隠す。
3.じゃんけんで負けた方は、何本かを握って前に出す。
4.じゃんけんで勝った方は、何本かを握って前に出し、合計を予想して言う。
5.じゃんけんに負けた方が合計を予想して言う。
6.互いに手を開いて握っていたなんこを見せる。
7.合計の本数を当てた方が勝ちとなる。
8.どちらも外れていたら、先攻・後攻を替えて行う。
9.3本勝負の時は、負けた方が先に出す。2本取ったら勝ち。

地域によってルールが変わる

「なんこ遊び」の基本的なルールはシンプルですが、奥深く、地域によって多少のバリエーションが存在します。
元々は酒席の遊びなので、負けた側がお酒を飲むルールや、言い当てる時は数字ではなくそれぞれの地域ごとの言い方があったりします。(例えば0はおてっぱら、おいやらんなど。)

まとめ

今回は、鹿児島の伝統的な遊び「なんこ遊び」をご紹介しました。
なんこ遊びはルールはシンプルですが、手を前に出す時にわざと一本だけ見せたり、
握ってないように見せるテクニックや、話しかけて本数を探ったりと心理戦も楽しめます。
老若男女楽しめる遊びなので、ぜひ一度みなさんで遊んでみてください♪

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