【タネログ】~種子島の民話・民謡~

かごしまの観光

こんにちは。種子島中央高校ミライデザイン科です。
「かごしまぐるり」のブログで、私たち高校生の目線から、観光スポットやレジャー、グルメなど、種子島の魅力を紹介していく連載企画「タネログ~高校生がつづる島の魅力~」

第4回目は種子島の民話・民謡について紹介していきます!

今回は種子島に古くから伝わる民話や民謡について、
中種子町文化財保護審委員の「鎌田 秀一郎」さんにインタビューしました。
記事に書ききれないほどたくさんのお話を聞くことができました。
面白おかしい種子島の民話や民謡をいくつか紹介します!

種子島は民話の宝庫

<矢止めの石>
種子島の宗教の争いをテーマにしたお話です。

種子島には「律宗」という戒律が厳しい宗派と、「法華宗」という宗派がありました。
「日良上人(にちりょうしょうにん)」と呼ばれるお坊さんが、
律宗から法華宗に改宗しようと京都にある本能寺から種子島、屋久島、口永良部島に布教に来ました。
その布教を妨害するために日良上人に対し、坂井と呼ばれる地域の地頭である
「日高左京之進(ひだかさきょうのしん)」が矢を放ちました。
しかし放った矢は石に当たるばかりで、どうやっても日良上人には当たりませんでした。

その矢を止めた石が、「矢止石」と名付けられました。
このような出来事があったため、種子島の殿様は律宗から法華宗に改宗したと言われています。

この矢止石は坂井神社の入り口付近に建っています。


<大男の国引き>
種子島のある大男が島と島をくっつけようとしたお話です。

ある大男が種子島から屋久島を見て、「あれは素晴らしい島だな」と思ったそう。
大男は屋久島を引っ張って種子島とくっつけようとしたが、途中で綱が切れてしまいました。
大男は疲れて、南種子町にある島間岬の岩に腰掛け、とうとう諦めてしまいました。

この大男が腰掛けた岩が実際に島間岬にあるらしいです。
晴れた日にこの島間岬に行くと屋久島がとも綺麗に見えますよ。

種子島に伝わる民謡

<カーゴマー>
昔種子島では「蚕舞(カーゴマー)」という踊りが伝えられていました。

お正月に紅白のもちをやなぎの先に刺したものを持って踊る、座敷舞です。
女装をした青年が新築の家で踊ったり、めでたいところで踊ったりします。

<福祭文>
1月7日の晩に新築の家を回って門出を祝います。地域ごとで節回しが微妙に違います。

種子島を語り継いでいく

このような物語や歴史をこれからの世代に語り継いでいくことが課題だと鎌田さんはおっしゃっ
ていました。
また、伝統芸能や民謡、民話などを後世にも伝えていくように、
DVDに残していったりCDで録音したりなど保存できる形にし、
残していけばこの課題も解決していくのではないかと語っていました。

↑鎌田さんが持ってきてくださった本がこちらです。種子島の民話がたくさん書かれています。また、屋久島ver.もあります。

インタビューを終えての感想

初めて聞いたお話ばかりですごく面白かったです。

種子島の観光スポットがたくさん出てきていて、いろんなところに行きたくなりました。
生まれてから16年間ずっと種子島に住んでるのに意外と知らないことが多くて驚きました。

まだまだ知らないことがたくさんあると思うので種子島をもっと知っていきたいです!

種子島中央高校ミライデザイン科のご紹介!

ミライデザイン科は、令和6年に開設した新学科で、デザイン思考とデジタル技術を両輪に、地域と未来をつなぐデジタル人材を目指して、日々チャレンジしています。

デザイン思考…人に共感し、本質的な課題を見つけ、創造的に解決する方法です。

デジタル技術…AIやVRなどの先端技術を実践的に学び、地域や社会の課題を解決できる力を持った人材を育てます。

※2025年10月10日公開の映画『秒速5センチメートル』では、本校がロケ地として登場します。

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