「実は、カッコつけで農業を始めました!」
やくしま果鈴の鈴木由美と申します。
「なんで農業始めたの?」と聞かれる際には、冒頭のようにお答えしています。
私は約15年前に屋久島に移住してきました。
登山やマリンスポーツ好きというわけでもない私が屋久島に移住を決めたのは、
エネルギーに満ちた里の美しい景色でした。
生まれ故郷北九州にはない、生命力に満ちた風景。
大好きな屋久島で、家族もでき、この島では本当に多くのものを授けてもらいました。
一方、屋久島は離島ということもあって、
自分たちも買いたいと思えるようなお土産品は当時少ない状況でした。
そこで自分のお菓子作りの経験を活かし、屋久島特産の「たんかん」を土産菓子や加工品を作ろう。
それが恩返しといっては大げさですが、私たちが屋久島のためにできることではないか。
屋久島の特産「たんかん」が格別に美味しいことは知っている。
しかし、どんな「たんかん」だと美味しくて、そもそもどのように育っているのか、
言わば、美味しいこと以外は何も知らない。
であれば、素材にする「たんかん」から栽培しよう!
自分たちで生産することで「たんかん」の本質にも迫れるし、
良いことも苦労することも、自分たちの作るお菓子や製品に入れてしまおう。
これが農業のスタートです。
そして、7年前にたんかん畑を取得。
新規就農し、果樹栽培の畑と6次化加工(工房・カフェ)を同時に始めました。
周辺では本気で心配されていましたが、多くの仲間に支えられ、頑張っています。
製造している商品は定番の土産菓子として、カフェでは屋久島スムージーが新名物として、
果鈴産の「たんかん」青果も販売するようになり、
自分たちの栽培する「たんかん」で、多くのお客さまに喜んで頂けれることが幸せです。
■今回編集したぐるりスタッフの森です。
鹿児島県の南に位置する「屋久島」。
ジブリ映画の「もののけ姫」の舞台になったと言われている島で、
1993年に世界自然遺産にも登録された、自然が豊かな場所です。
山がたくさんあって気持ちが良いのはもちろん、冷たくて透き通った川や、
ウミガメがたくさん来る海もいくつもあって、住むのはもちろん、旅行にも楽しい島です。
そんな屋久島には、美味しい食べ物もたくさんあります。
そのひとつがたんかんです。
味は濃厚でジューシー、香りも爽やかでとてもおいしいです。
ただ、屋久島のたんかんはとれる時期が短く、2月~3月の1ヶ月間ほどしか食べることができないんです。
やくしま果鈴は、お土産・カフェ・タンカン どれをとっても屋久島のみんなに愛される存在です。
製品に使用されている袋や箱も、屋久島に住んでいるデザイナーさんと一緒に
「こんな形や絵だったら可愛いよね!」と相談をしながら大切に作られたそうです。
贈り物にもピッタリの可愛さです。
また、島に住む仲間たちと、より楽しく生活すべく取り組む姿に私もいつも元気をいただいています。
そんなお二人の作った屋久島の味を、是非みなさんお楽しみください。